イラストを見て思うカプキャラの魅力「カプコンデザインワークス」


 今日は友達とゲームしたりファミ通waveDVD見たり古本屋へ行ったりしてました。

 で、その古本屋でいい掘り出しモンの本を見つけたんだわこれが!

カプコンデザインワークス

カプコンデザインワークス


 カプコンの「デザイン室」から生み出された多くのゲーム作品に関するイラストを収録した画集で、1300円で購入しました。

 オビに「『ブラックドラゴン』から『CAPCOMvs.SNK pro.』まで」とあるように、イラストが収録されているゲームの本数がざっと見て60本前後。
 更にデザイン室で活躍されているイラストレーター達による描き下ろしカプキャライラストや、その他ムックや雑誌表紙で使われたイラストも多く収録されていてデザイン室探訪などの面白い企画もあり、しめて240ページという大ボリューム!

 西村キヌ氏によるカプキャラ勢ぞろいの大行進が裏表に渡って描かれる表紙だけで即買い決定ッ!
 …でしたが、表紙の大盤振る舞いっぷりに負けないこのボリューム満点な内容にはホント驚き。
 こりゃ普通に買っても値打ちモンだわ。




●カプキャラの無限大さ&カッチョいい『記号』さ

 まだ簡単にしか見れていないんですが、数々のゲーム作品の絵を見ていると本当にカプコンって個性的なキャラクターを作るのが上手いなぁと改めて思いますね〜。


 「ストリートファイター」をはじめとする人間キャラクターはもちろんとして…

 と、多種多彩でかつどれも秀逸なキャラクターを生み出しています。

 特に最後のクリーチャーとかスゴいと思うんですよ。
 たぶん日本で一番有名なゾンビは「タイラント」か「追跡者」なんじゃないでしょうか!?

 そもそもゾンビってくくりの中にそいつ一人の固有名詞を与えて、それをプレイヤーのほとんどが覚えていてクリーチャーを見れば判別がつくってのも不思議な話であるようなないようなw


 あと格ゲーなどで顕著なんですが、カプキャラっていわゆる「記号」から本当に上手くキャラクターが描き出されていると思います。

 「スト2」における主に出身国によって徹底的に差別化される格闘家たちであるとか、「ヴァンパイア」における既存の物語上の『怪物』から生み出される「ヴァンパイア」としての新しいモンスターであるとか…

 一目で見て「ああコイツはこういう設定のヤツなんだな」ってのがすぐにわかって、なおかつその記号性が上手くまとまっていてカプコンでしか生まれないようなセンスの良さがある。


 「わかりやすさ」と「センスのある秀逸なキャラ造形」を両立させるのって、ただ記号から要素を抽出・再構成するだけでは中々難しいものだと思います。

 それをどんな作品でもソツなくこなしてしまう。
 これもカプキャラに惹かれる大きな魅力ではないかと。



 まさかこういった素晴らしい本があったとは、全く知りませんでした。
 
 今回のように自分にとって値打ちのある本に偶然出会えることも、やっぱり古本屋めぐりの素晴らしいところです。
 

 アマゾンの関連商品にある、今回の本の同名に「EARLY DAYS」と続く方の画集もこうなってくると気になりますね〜。
 すげープレミアついてるみたいで自分には全く手が届かないシロモノですがw