コミックLO4月号の感想(今月はちょい長め?)

月吉ヒロキ 「少女達の茶道ism」

 新人の男性教師が茶道部に招かれて、そのまま良家のドSな部長のお嬢様率いる茶道部の女子達のえっちな罠にハマっちゃうお話。

 って、のっけ4コマ目から少女の顔でもハダカでもなくタイツ足かぁいッ! 

 よく見たら作者ロゴの隣に「公認タイツ漫画」って書いてあるし…ヒロキ*1さんマジぱねぇッス!

 しかしなるほど、この素晴らしい足の形とそれを包んで指先が少し伸びるタイツの質感…自身に裏打ちされた画力に値する、これは一種の冒険。
 ここで歌舞伎の大見得を切るようなコマで、作品の方向性が速やかに読者に伝達されることでしょう!

 なんせ、他二人の少女の顔が一人は見きれてたり一人は足で顔が隠れていたりするコマもあるんですから、月吉先生のタイツ魂には脱帽。喜んでタイツに興奮させて頂きます。

 またこの作品、部長の女の子の責め台詞がボキャブラリー豊かで、かつ高貴なテイストが一切乱れないのも素晴らしいところ!*2
 彼女が男性器を指すときに発する単語が「御ちんぽ」(!)
 …奇跡の誤植かと思いきや、徹頭徹尾「御」で終始通しやがった!さすが良家のお嬢様!

 また同じくそのお嬢様の

「教え子相手に本気で発情して必死にカウパーマーキング…浅ましいったらないですわね。」

 ってネーム、これが心の琴線に触れまくり。

 カウパーマーキング」…
 性欲に支配された犬畜生同然に腰を振るオトコを罵るに相応しい言葉ですよねっ!(*゚∀゚)=3

 これに限らず全編通して高貴でドSな罵倒ゼリフの数々…。
 前作の「独蛾」でも、抵抗するヒロインが相手を蔑む時のセリフに「イイねぇ…」と思ってましたが、この作品では月吉先生の持つ淫語ボキャブラリーがダイレクトに発揮されてるな!と感じましたw

 あと余談ですが、「独蛾」がエロアニメ化進行中だそうで!
 告知には「詳細は…待て次回!」*3とのコトですが、作品内で描かれた虚構と現実の曖昧な境目をアニメではどのように描かれるのかが気になりますね。


上田裕 「冬アイス好き」

 裸のままハンテンを羽織った妹の可愛さのあまり、ぽかぽかなお部屋でぽかぽかなえっちを敢行するお兄ちゃんのお話。

 上田先生はどちらかというとソフトで愛らしい、マスコット的な少女を描く人なんですが、この「ソフトで愛らしい妹&モコモコのハンテン」という組み合わせ…
 このコンボが「フワフワっぽいもの」同士の相乗効果でものすげー可愛いです。
 個人的にはエロなしでもいいから、これでまたフィギュアとか作って欲しいくらい。


 
 まして裸に直にはんてんですよ奥さん!
 動くたびにチラリと露出する肩や胸が、ちょうど和服が乱れて肩やうなじがあらわになるような艶かしさも感じられます。
 が!ここはあくまでハンテンで妹。
 その艶かしさが妖艶とまでいかない絶妙なエロさ加減をキープしていて…この組み合わせを繰り出してきた上田先生すげぇ。

 妹も性について知らない純粋なキャラクター設定ですし、お兄ちゃんの方も割と優しくリードするタイプ。
 まさにほのぼのレイプな展開、アオリにある通りの「ぽかぽかにこにこえろまんが。」となっています。


クジラックス 「さよなら姦田先生」

 LO掲載中っぽい新人ロリエロマンガ家が、参考資料として少女を性奴隷にするお話。

 「少女を監禁して最後は性奴隷になる」というストーリーゆえ陰鬱な作品になるかと思いきや、教材として少女にコミックLOを全巻朗読させたり、目の前の少女の調教のために執筆作業が進まないマンガ家のアホな葛藤シーンがあったりと、話が進むにつれてどんどんギャグエロ加減が増していきますw

 最後には少女が堕ちて終始アヘ顔の淫乱少女になるのですが、それまでにギャグ描写を細かく細かく挿入していくことでその狂った状況もあまりダークな雰囲気にならない、絶妙なサジ加減。
 そのため陵辱耐性は割と低い自分でも、少女の監禁→堕落までスイスイ読めました。

 この作品、陵辱展開をソフトに読ませる起承転結がキレイに整っているなと思います。

 クジラックス先生は今作で初登場だそうですが、この読みやすいストーリーの構成力にはかなり期待しちゃいますよ〜。



 
町田ひらく 「たんぽぽの卵 最終章#2」

 LOで連載されている「たんぽぽの卵」シリーズ。新薬開発のため性病感染者の男が検体となった少女を犯すシーンを中心に、全体的なストーリーが進んでいきます。

 私はLOを途中から購読し出したので町田先生の一連の作品を通して読んでいないのと、町田先生の連載の多少の開きから完全にストーリーを把握出来ていないのですが、一つ「これが町田ひらくのマンガ、そしてこれを載せるLOか」と感じた1コマがありました。

 男が罪悪感混じりに少女を愛撫し、最後のコマ*4で男が勃起を果たしている様子を描いている、という流れなんですが…
 最後のコマの中で描かれているのが、勃起を果たした男の全身だけなんですよー。ここになんとなく驚いたというか。

 普通のエロシーンで男性だけが描かれるコマって、男性がセリフを喋る顔のアップか、ストーリー上の標識を立てるために巨大な男性器のみがドンッと描かれるくらいだと思うんです。
 しかし、このコマは右のコマから男の手の動きを執拗に映して…唐突に男の全身が目に入ってくる。

 艶かしい手の動きで読者の目をひきつけておきながら唐突に、男性読者として目にはしたくないみすぼらしい男の裸体と下品に隆起する性器が視界に飛び込んでくる。
 1コマの中ではそれだけしか描かれていない以上、読み進める過程で読者がその姿をモロに目にしないワケにはいかないんです。

 これってなんというか、読者にうげぇっ…と冷や水を浴びせるような」コマ運びだなぁ、と思ったんですよ。
 私の場合このシーンで、町田ひらく先生が「少女を犯す大人達の醜さ」をいかに上手く読者に伝えるかを実感しました。


浦井民 「続×6LET'S GET LOST」

 意地が悪くもどこか憎めない彼氏とそれに振り回されるメガネッ娘、二人のカンケイを描いていた連載シリーズ。
 しかし前回ではその一連の行為を盗撮した男達によって脅され、監禁・陵辱されるという展開に突入し、一部読者に「どうしちまったんだ浦井民!」という驚きを与え、今回に至るわけですが…

 いざ始まると前回までの陵辱展開はどこへやら?女の子が彼氏のためにドーナツを揚げているところを彼氏がチョッカイをかけるという微笑ましいシーンから始ます。
 アオリにある通り「あれ?陵辱は?」と思って読み進めたら、それは今までの行為を省みる回想シーンで、陵辱は残酷にも続いていました。

 しかし…この冒頭の明るいエッチシーンと、現実で陵辱を受けるシーンとで恐ろしいほどのギャップを感じさせます。

 印象的なのは、冒頭の明るいエッチシーンの大ゴマでのこの描写。

 コマ左上部の、お気楽な「☆」とか「グルグル〜」の漫符に、それに「ほわ〜」という感じの背景トーン。
 これらが「予想外のテクニックに困っちゃう!」という驚きながれも幸せな感情が女の子には満ちていることがよく分かります。
 これ以外のコマでも、女の子の「幸せな気持ち良さ」が伝わってくる表情が描かれています。

 一方陵辱シーンでは、そんな表情の描写とは対極になるような絶望的な表情が描かれていき、あげくラスト付近、エロマンガの見せ場たるフィニッシュの大ゴマではレイプ目になった無表情な顔が描かれていました。
 ある程度の陵辱好きでないと目を背けたくなるほど、女の子の痛々しさが伝わってくる絵です。

 フィニッシュのコマはエロマンガの一般的なパターンにおける「ヌキどころ」と呼べるページだと思いますが、このページは読者の「読む視線」が彼女の無表情な顔を強く捉えるように描かれています。


(赤矢印は視線移動のたどり)

 具体的に言うと、レイプ目等の女の子の「絶望しきった表情」を伝える頭部を、視線に大きく映る上部前面に。
 読者の興奮を煽る女の子の股間や男性器を握る手は、ページの下部中央の奥の方の視線に映りにくい位置に描かれています。

 一般的にこういった無味乾燥な表情は*5性的興奮には結び付かないハズです。
 それをあえて読者の目に大きく映すことで、「目先の興奮」よりも「陵辱展開のクオリティ」を、浦井民先生は選んでるんだろうなー、なんて感じました。


うさくん 「マコちゃん絵日記」

 ご存知「マコちゃん絵日記」。
 今回はマコの友達の多美ちゃんが、突然受け取ったラブレターにアレコレ悩んじゃうお話。
 
 今回はこの悩む多美ちゃんの様子がホントにかわいい回ですw
 「どんくらい悩んでんのよ?」と思ったそこのアナタ、これを見てみろよ!*6

 ハジけるような「嬉しい」と「悩ましい」多美ちゃんの感覚が、読んでるこちらにメッチャ伝わってくるこの絵!
 このコマの直前の、先生に怒られかけて焦る二人の回想シーンを見てもそうなんですが…うさくん先生はこういう「動的な感情」を描き表すのが本当に上手いと思います。
 
 ましてや今回は、他の友達二人より一歩進んだ男女の恋についての興味が強い*7多美ちゃんが、まさに男女の関係についてアレコレ悩んじゃうワケですよ。
 普段冷静なツッコミ役なのに、今回ばかりはことあるごとに感情を昂ぶらせちゃう多美ちゃん。
 その様子がおかしくもあり、可愛くもあり…

 余談ですが、多美ちゃんにラブレターを送った男の子が、「世界名作劇場」のサブキャラに出てきそうなヤツだなーなんて思いました。ソバカスに出っ歯という顔もそうだし、「付き合ってほしんだけどっ!」というぶっきらぼうな言い方とかも。
 でもヘタにソフスティケイトされた容姿でないところが、逆に実際に小学生同士で実際にありそうな恋模様に感じられて余計にキュンキュン
 
 …っていうかもうこれ、普通の少女マンガ誌に載っていいレベルの甘酸っぱいお話じゃね!?*8
 是非これを小学生女児に読ませて反応をみたいですよ!…純粋にヤマしい意味でなく!

 あと、「マコちゃん絵日記」の単行本が5月上旬発売予定となり、表紙絵が紹介されてたんですが…なにこれ可愛すぎる!
 うさくん先生のサイトにカラー絵が載ってるから見てみてよ!

内緒のうさぎ小屋

 なんだこれー、マコちゃんめっちゃ可愛いじゃねーか!
 ベッドの上に友達みんなとねっころがって、ケータイとか「りりかる」とか散らかってて…
 ああ…小学生女子の甘くてイイ匂いが画面から漂ってくるようだ…うさくんやっぱうめー。
 でもこれって表紙で買った人には詐欺にな(ry


 おぉっ、なんか先月号を書いたのに比べて結構長くなった。
 ということは今月はとくに良い号だったということですな〜、良い良い。

*1:ヒロキさん↑な発音で

*2:あげく最後まで自分には「入れさせ」ないトコロも徹底しています

*3:千葉しげるさん風味で

*4:画像一番左端のコマ

*5:陵辱好きな人なら、やはり逆にソソるんでしょうか

*6:炎の妖精的なイントネーションで

*7:性的に過激な少女マンガを買って、マコちゃんのお母さんに諭される多美ちゃんのエピソードもありました

*8:聖羅ママの「エロトークだわ!」とかがマズいけどw