コミックLO5月号の感想
このごろ体調が良くない日が続いたせいで、中々思うように感想を書けず…
季節の変わり目には弱いんだぜorz
●東山翔「Addiction」
物静かなお嬢様を装いつつ学校生活の中でヘンタイ行為にいそしむ少女が、ついには好きになった男の子をやんわりと襲っちゃうようなお話。
前半は少女が日常生活の中であらゆるシーンの中で周りの同級生たちの目を盗んでオナニーやら笛ナメ…といったけっこうマニアック?な展開、後半はそれを知った男の子とのセクース。
個人的にはエロマンガとして基本的な後半シーンよりも、少女自ら自慰行為に耽る自身の心情を詳しく解説しその様子をネットリと描きあげる前半のシーンにグッときましたw
周りの生徒たちがいる日常的な校内風景と、ひとり声を押し殺しながら淫行にふける少女との連続した対比から、「イケナイこと」に夢中になる少女の緊張感・背徳感がビンビン伝わってきます。
●せきはん「少女開発特区」
アニキの弱みを握った妹が、同級生の気に入らない女の子をだまくらかしてアニキとのエッチを強要させようとするはずが…というお話。
まず何より、いつになくせきはん先生の絵柄がメッチャ「ぷに」ぃっ!犯罪的なまでのとんでもねぇ「ぷに」っぷりです。
幼女のおなか特有の「おにく」の影がちゃんと入れられているほどの徹底した幼女な肉感の再現度!
特にこの1コマにその「ぷに少女愛」を感じ取れました。
このおしり!丸っこい身体の曲線!相当のやり手でないとこれは描けませんぜダンナ…!
さりげなく「ゆっくり霊夢」や「あたいチルノ」があるのも心憎いぜ!(何が?)
ところでアオリには『赤飯前を堪能せよ…!』とありましたが、このペンネームはそういう意味があったのか!
●鬼束直「close to you」
目の細い糸目な少女が中学生になった自分を見せに、小学生のときから関係を持っていた塾の先生に会いに行ってラブラブするお話。
ヒロインの目が、瞳の描かれない糸目―キツネ目といった方がわかりやすいかも?―であることからとてつもないリアルさを感じる作品。
キツネ目・細目というと、ネギま!の忍者娘・楓のようにキャラクターの記号としてよく使われますが、あくまでこういったマンガのキャラクターのキツネ目というのはシンプルな一本線で描かれます。
しかしこの作品で描かれる少女の目は、キツネの面などで描かれるような曲線とふくらみをもった形。
私的には、シンプルで記号的に一本線で描かれる目に比べてこの形の糸目は(エロマンガ読者)万人にウケやすい描き方ではないと思います。
シンプルな一本線ならばマンガの記号として受け入れられるのですが、これは実に写実的な描き方…どちらかと言えば劇画で描かれるような形ではないかと。
鬼束先生の絵は高い頭身や繊細な線の、どちらかといえば写実よりな絵柄です。そしてさらに今回はこのエロマンガとしては珍しい「糸目」を持ってきたことによって他の作品よりも更に強い「現実感」が醸し出されています。
この「現実感」は普段劇画よりなエロマンガもよく読む人でないと、ファンタジーとしてのエロマンガに対して違和感みたいなものを感じてしまうのではないでしょうか。
しかしこの「現実感」をもって、鬼束先生が描き出す物語はとても温かくてラブいのです。
糸目という、形としての制約があろう絵柄でここまで感情豊かに少女の心の動きが伝わってくる絵を描くというのは、中々出来ないことだと思います。
こういった変化球的なアプローチでもって、それが活きた作品にキッチリと仕上げる鬼束先生の実力と、これを掲載できるLOの懐の深さに脱帽という感じです。
●牧だいきち「はだかんぼ」
幼稚園児な妹と真性ロリの兄とが「せーえきごっこ」をひたすら楽しむお話。
せきはん先生に続いてこれまたガチで「幼い」絵柄。
せきはん先生が柔らかい線をピンポイントにおいて「ぷに」の肉感を浮かび出させるならば、牧先生は細かい描きこみとトーンで幼女の柔らかい身体を描き出しています。
特にこのコマのセリフ
「はぁはぁ ようちえんじの つるつるぽんぽん〜〜」(!)
このセリフは…ガチで真性なチョイスだコレ…
タイトルもそうだけど、さすが「園ジェる」編集Kの秘蔵っ子とアオりに書かれるだけあるわー。
牧だいきち…おそろしい子…!
●ばーぴぃちぴっと「巫女島」
社会から隔離された売春島で生きる少女たちのおかしな「日常」を描いたお話。
つらく厳しい現実社会から癒しを得るために本島から男性たちが訪れて、少女たちに島の生活を支える神と崇められながら奉仕を受ける。言うなれば巨大な会員制クラブのような場所。
そんな独特の世界観を前提においた一風かわった作品です。
「神」と称される男性たち。しかし彼らは覆面に神の字トレーナーという、威厳どころか怪しさ爆発の格好。
しかし外の世界=現実の世界を知らない少女たちにとってはこの姿をした男性こそが神様。
怖がるどころか笑顔で丁重に奉仕されるものだから、逆にこの狂った世界のリアル感が逆に増し、没入度がアップするような気もしたり。
なによりこのシーン、少女のどこまでも無垢な奉仕に「神」が思わず漢泣きする表情から、この「許されざるロリコンの理想郷」の魅力がヒシヒシと伝わってきます。
「うおおおおおっ……」
『ど…どうしたんですか?かみさま…』
「いや…うれしくて…俺なんかに……」
「外じゃ俺なんかただのロ…いや…なんでもない……」
『(「外は辛い世界だ」って本当だったんだ…)』
こういったさりげないワンシーンを加えることで、ただ一方通行的にエロだけを見せるエロマンガから一歩進んだ、より世界観に立体感のある作品に仕上がっていると思います。
今号はいつになく「幼」なおにゃのこが多い号だったような気がします。
そして個人的に実用度が高い号だった、つまり「今月も良い号だった」の形になるな…