コミックLO9月号感想


 またも遅めなLO感想…!


 今回も印象に残ったものをいくつか〜
 
 
そりむらようじ 「SummerBeach Fairies」
 
 作者はLOには初登場のそりむらようじ先生。商業誌で読むのは初めてなんですが、シスプリマイメロの男性向け同人ではお世話になっていましたw

 夏のビーチに突然現れた謎の美少女小学生2人組に逆ナンパされるお話。
 カラーの全8ページにわたって描かれる、カラフルな髪と瞳、きらびやかなハイライト、骨格が強調された細身の少女の身体、それを彩る白と小麦色の肌…と、夏にふさわしいギラギラとした温度を感じる1作です。
 
 これでもか!ってな感じで最初から最後まで誌面いっぱいに少女の肉体が踊りまくりのクライマックス状態。
 カラーエロマンガならではの派手な彩色や肌の色といった視覚的な楽しさをダイレクトに堪能しましたw
 

 
 あと面白いのが謎の女の子たちの正体。
 聖恋ちゃん(せれん)と乃智ちゃん(のち)という名前で
読みにくいな…っつーか「せれん」はまだしも「のち」って!?」 と読んでる途中に思ったんですが…
 実は二人の正体は(タイトルにもありますが)海の妖精だとラストに明かされ、名前の元ネタも「セイレーン」と「ノーチラス」だとわかりましたw
 

 
 てか、この正体の人魚姿がまた色々工夫されてて好きなんですよ!
 ランドセル背負ってるし、貝殻型の防犯ブザー吊り下げてるし、尾ひれにちゃんと名札もあるし…正真正銘の「女子小学生人魚」だコレ。
 この姿の彼女たちのストーリーを、エロあり・なしにかかわらず読んでみたいなぁと思いましたw
 
 
東山翔 「film」
 
 カレシと「つながり」たい少女が、はじめてのアナルセクースに挑戦するお話。
 
 これ、かなり東山先生のアナル愛を感じる作品ですw
 穴をほぐすために道具を入れるシーンが描かれる丹念さに、リアルな「アナルセックス作法」*1を見れますし、
 その道具を…こう「むりっ」と出す際の穴の運動が3コマ使って描写されます。
 
 
 
 そしてそのアナル愛を感じた極めつけのシーンがこれ。
 今まで読んできたアナルプレイを行う作品で見たことのなかった、この表現には衝撃を受けました。
 

 
 俗に言うウンコ座りの姿勢で後ろの穴から精液を出す、小学生女児。
 この姿勢もそうだし、呆けたような表情は見せずにうつむいていたりするところ…ファンタジックなエロマンガ作品にないリアルな構図じゃないかと。
 こりゃある意味、慣れていなきゃ(?)少女がレイプされたりする映像より頭がクラッときそうなドエラい絵だと思いますぜー。
 
 
●いわさのーり 「水玉のワンピース」
 
 のどかな自然に囲まれた田舎で暮らす青年のもとへ、妹のように慕った少女が久々に訪ねてくるお話。
 
 一言いって、どこまでもさわやかで牧歌的な雰囲気の漂う作品。
 冒頭から描かれる牧場の風景とか、木のタライを使って水浴びとか、ホースでパシャパシャ水をかけあったりとか、ランタンを灯したログハウスの中で始まるエッチシーンとか… 
 

 
 もう気分は「ロリータ版北の国から」とか「ロリータ版ぼくのなつやすみ」な感じ。
 素朴な少女の美しさと美しい自然とのコントラストが、なんかこう、都市部よりに住む人間にはグッと来ますね。
 

 
 細かいところだとこのように、エッチしている最中でも青年はバンダナを着けているところも、何気に「のどか」度が増すポイントかなとw
 
 
H-magic 「あるあるアラート」
 
 少女たちの心を操って奉仕させる男が、ある罠にかかるお話。
 
 先月号の「お父さんコンテスト」で強烈なストーリーテリングを見せ付けたH-magic先生、今号でもいかんなくそれが発揮されていると思いますw
 冒頭の刑事と娘の紹介を兼ねたセックスシーンから一転して、犯人の男が潜伏している絵画教室、罠にはめるための女の子たちの作戦会議狂宴、最後には大どんでん返し…と二転三転しつつ、最後はキレイに罠にはまった犯人の絶望で終わる。
 ちゃんとエロシーンが3回描かれるのに、これらを詰め込んで一気に進めて行けるのがスゴイですね。 
 それにしても強烈なのが、この犯人の男の豹変振り。
 
 
 
 穏やかな笑顔から、突如として表れるこのギロリとした目っ!
 効きすぎ位なデフォルメ加減が不気味で、男の存在とその場の状況の禍々しさがそのまま投影されているようでもあります。
 いやーH-magic先生には二号も連続で驚かされたってモンだぜ。
 
 
うさくん 「マコちゃん絵日記」
 
 毎号楽しみな「マコちゃん絵日記」。今回はメガボーグこと長豪近先生とラジオ体操の練習をするお話。
 
 児童全体のなんだか気だる〜い雰囲気のなか先生がゲキを飛ばすさまに、自分の小学校の時の同様の体験を思い出されてきますw
 中には多美ちゃんのように、ちょっと恥ずかしい動きでもマジメに取り組む子がいたりするのも、色んな子がいる小学校のクラスという集団の風景だったり。
 

 
 にしてもこういう、少しえっちなネタは多美ちゃんが引き受けるなぁw
 メインの三人組の中でブッ飛んでるマコちゃんや聖羅ちゃんと違って、乙女としての恥じらいを持ってる多美ちゃんはこの作品の「女の子」を全面的に引き受けてますね。
 いや、マジメな子が恥ずかしがって顔を赤らめる姿…あれはイイものだ。
 

 
 にしてもこのマコちゃんの笑顔はひでぇww
 ご褒美のパイン飴がもらえるというだけでこの表情だぜ…子供なりの欲望が丸出し!
 
 
●余談
 
 今号で一番目を引いたのはやはり表紙。色んな部分でブラックな薫りを漂わせていますねー。
 
 まずイラストは少女の上半身にだけ影が差していて、光の当たる部分とのコントラストが余計に陰っている部分を意識させられます。
 ロゴや外枠も黒一色で、たかみち先生の写真で移したような画風のイラストと合わせると、なんだか少女の遺影を見ているような感覚に。
 そして更に意味深な「死ぬのは怖くない。あなたと、いるから。」のコピー。この言葉は誰が発し誰に向けられたものか…
 
 そんな「死」についてのイメージが飛び交う表紙ですが、その「ロリコン」と「死」に対しての一つの回答と言える意見広告が巻末に。
 

「なんにもなく、なんにもせず、人生終われば、それロリコンの大往生なり。」
  
「幼女とあの世で手をつなごう、この世は漫画で十分だ。」

 
 大原久太郎先生が描いた、通夜(?)に布団に安置され永遠に眠る老いたロリコンのもとへ少女の天使が降りたつイラスト*2とともに載せられる、この二つの言葉。
 逆にこれくらい普通の事も果たせない、平気で少女を傷つけるようなロクデナシにはなるなよ、と。
 なんとかまだまだLOとか読めそうな世の中だしさー。ってことですね。
 



 
 それにしても今号は夏真っ盛りの時期らしく、水着やらビーチやらの「夏」を感じた作品が多かったですw
 ロリコンの夏、LOの夏…ババババババッ(「LO」の文字花火がはじけるSE)
 
 

*1:いや、実際の作法なて知りませんがw

*2:よく見たら股間が勃起してるんですよね、遺体のくせにw 穏やかな笑顔だったりしてイイ絵なんですが、こういうところはエロマンガ誌としての茶目っ気というか照れ隠しというか。