「消費」を控えて「しゃぶり尽くす」 ケチで楽しいオタクライフ(2)

(1)では単に時分の身の上話をしただけですが、こちらはサイトの方針を示す本題って感じです。
 でも結局身の上話がまた続いちゃってるので、「んなこたどうでもいいわッ!」と思った賢明な方々は最後から5行くらいに結論がありますので見ちゃってください。

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 前回のような経緯から金を極力使わないようになってしまった私なのですが、その後高校に進学した時たまたま大きな図書館がその高校の近くにありました。
 今まで地元の小さい図書館しか知らなかったので期待半分でその図書館に入ってみたのですが、なんとビックリ。その図書館には手塚全集やらジョジョやら遊戯王やらゆうきまさみやらいしいひさいちやら西原理恵子やら吉田戦車やらスケバン刑事やら梶原一騎やらゴーマニズム宣言やら、その他もろもろ、かなりの数のマンガ単行本の所蔵があったのです!
 普通のサイズの単行本のほか文庫本サイズのものまであり、大きめの書店のマンガコーナーくらいの作品数です。
 なにより作品のチョイスが「一般的な人気作品」ではなく「マンガファンに評価が高い作品」という感じで、たとえ知名度が低くてもマンガ文化を知る上ではずせないような作品がたくさんありました。
 知っていた地元の図書館にも一応何冊かはあったのですが、作品といえば手塚治虫の「アドルフに告ぐ」や白土三平の「カムイ伝」など青年向けの古い作品が少しあるだけで、まだ小さい時分だった私には正直あまり面白くなかった訳です。
 そういう事から「図書館には一般的なマンガは少ない」と思い込んでいたので、このラインナップには本当に驚きました。

 もちろん利用も貸し出しも無料なので、マンガ単行本を借りてはわりと最近の話題作や昭和世代の名作まで読みたいものを読み漁る日々…
 なにより高校の卒業文集に「この図書館に気軽に足を運べなくなるのがなによりツラい!」と校内での思い出を一切語らない文章を載せたほどの図書館漬けの日々でした。
 そうやって利用していたある日、マンガコーナーの中に「研究書」なる分類の棚があるのに気づいたのです。
 そこにはマンガやアニメの資料ムックや、作品評論、作家の人物書、マンガ・アニメ文化の解説書など様々な研究書があったわけです。
 特に書籍版「BSマンガ夜話」のディープな内容に魅了された私は、ただマンガやアニメを楽しむだけではなく、マンガやアニメという作品について知り、考えることの楽しさに気付きました。

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 私自身けっこうな2ちゃんねらーだったりしたので、アニメサロン板で「あーだこーだ」と言い合うのを楽しんでいたのですが、研究書などを読み漁ってオタク的知識をつけていくとさらに活発な議論に参加できるようになったのです。
 そういった嬉しい付随効果から、ついには「作品をむやみに消費しなくても、過去の作品を拾って、調べて、しゃぶり尽くせば金もかからず楽しいじゃないか!」とまで思うようになったわけです。

 マンガに関しては、次々と生み出される現行の話題作を追いかけるのは、作品が果たして名作としてキチンと終わるかわからないし、なにより新品かそれ同様の値段で買わざるを得ずお金がかかります!(うわぁ)
 その点、過去の名作を探して読むのは、廉価版や全集など揃えやすいですし、なにより古本屋やオークションで格安に手に入るのです! 
そしてその作品に関しての研究書を読むのもまた楽しく、なによりそういった研究書は案外図書館に単行本よりもたくさんあるので、そこを利用すればお金もかかりません。
 
 アニメに関しても、現行のアニメは放送自体タダなのでお金はかかりませんが、グッズやメディアミックスの派生作品にまで目を向けるとお金がバカになりません。
 しかし過去の名作などはレンタルビデオやネットの動画サービスを利用すれば格安に楽しめますし、再放送なんてありがたいものも時々あります。そこで見た作品は、もちろん多少昔のものなのでグッズや派生作品、ムックなども格安で手に入ります。
 マンガと同様そういった分野の研究書も、案外図書館に沢山あったりします。

 ようは世のオタクたちが最新の作品を追いかけているなかを一人猛バックして、「かつてオタクたちが買い漁った作品やグッズのおこぼれをもらって、またしゃぶり尽くそうということです!」(色々間違った表現だなぁ)

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 というわけで(?)このサイトでは日記をメインとしつつ安めに手に入った『過去の作品の紹介』や『オタク文化や作品に関した様々な書籍のレビュー』なんかを発信して行きたいなと思っております。
 毎日というわけには多分いかないと思いますが、とりあえずなにかあったらその都度更新は怠らないように頑張りますので、どうかヨロシクお願いします。