アホエロ4コママンガ水田恐竜

 先日買ったマンガの、水田恐竜という先生の4コマ作品集2冊の紹介です。

  


 背表紙に描かれていた女の子の絵が自分的にかなり好みだったので、思わず手にとってペラペラめくってしまいました。
 
 そしたら内容も自分にツボにヒット!
 「これはいい作家見つけたかも」と感じ、とりあえず同種何冊かのシリーズのうち上の2冊を購入した次第です。


 基本的には女の子を中心としたエロギャグ4コママンガで、収録されている作品はエロマンガ雑誌「エロトピア」で掲載していたらしく、今の「ジャンプ」で言えば「ピュ〜っと吹く!ジャガー」みたいな位置づけになるのかなと思います。

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 水田恐竜の描くキャラクターは、吾妻ひでおあさりよしとおのような3〜4頭身の丸みの効いた可愛らしい感じです。

 そのため、一般的なエロ・下ネタ4コマ作品*1に漂いがちな「お下品さ」「おっさん臭さ」のような雰囲気が少ないので、基本アニメオタクな自分には読みやすくていいですねー。


 ネタは通常のエロギャグの他にも言葉遊びなどのエロを使わないギャグや、特徴を持ったキャラクター*2を使って数ページに渡って展開していく場合もあり、非常にバラエティに富んでいます。

 上のようなある種のSFギャグとも言えるネタも多いことや可愛らしい絵柄、それに作品の中で「あづま」といった単語がチラホラ出てくるところをみても、吾妻ひでおの影響が大きいな!?なんて感じました。

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 数あるシリーズネタのなかで個人的に一番面白かったのが、水田恐竜王の王国」シリーズです。
 「レスト・ワールド」本編のスタンダードな4コマの一区切り数ページのなかで、毎回2〜4作ほどがこのシリーズネタになっています。
 
 内容は「作者の水田恐竜が自分の王国(楽園)を持っており、国民であるかわいい女の子たちにヘンタイちっくなことを強制させる」というものw


 たとえばこういう感じ(これは4コマが前後編につながったもの)


 
 他にも

・パン食い競争ではかじったパンを王様にあげないとゴール出来ない
・女学生は履き古したパンツのリボンを集めて王様へ送ると学校の備品と交換できる

 といった青くさい小中学生が考えそうなヘンタイ行為にいそしむ王様の姿に「く、くだらねーw」と爆笑するとともに「あぁ、でも俺もこんなこともし出来たらな…」なんて羨ましく思えてしまうのです。
 
 バカバカしいとは思っていても、その行為への共感と羨望を禁じえない。
 これが男のサガなのでしょうか、少なくとも私のサガではあります…ウン。


 これらネタは全てにおいて、決して女の子の身体自体を求めない(=レイプ的行為まで及ばない)ところで、それが面白さであり素晴らしいことであると思うのです。

 女の子という存在が大好きで、それにつながるもの全てに価値を見出し楽しむ。しかし決して女の子自体を傷つけることはしない。(あくまでも身体的には)

 これらのシリーズは、短絡的に肉体を求めても決してそこに至高のエロスは存在しえない!
 ということを証明していると思うのですが、どーでしょう!?

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 この本でかなり水田恐竜という作者が気になっちゃったので、ネットでちょっと調べてみたんですが、人柄や詳しい作品傾向などが載ったサイトは見つかりませんでしたorz

 しかし執筆作品のデータベースなどが閲覧できるファンサイトがありました。


 放課後キッチンetc水田恐竜ファンページのはじまり


 また、はてな内での他のブロガーさんの言及をみると「放課後キッチン」という同じく4コマの作品が人気のようで、みなさん「面白い」と絶賛されていました。


 ということは、この作品が一番の代表作なのかな?
 また古本屋などで探して、一度読んでみようと思います。


 上のように調べた限りでは、完全な4コマ畑の作家さんみたいですね。
 今でも飼い猫ネタや生活ネタでいろいろな4コマ系雑誌で活躍しているそうで、4コマに詳しいマンガ好きの方たちには有名な作家さんなんでしょうか…

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 ホントこの作家さんの作風は自分の好みにズバっときたので、出会えてよかったです。
 
 とりあえず、代表作っぽい「放課後キッチン」も探して読んでみなきゃな〜っと。

*1:みこすり半劇場やホントにあった○○系など

*2:下半身がカエルの少女・お気楽な幽霊少女・自分の王国を持っている作者自身など