お風呂はキャラを感じる新たな空間? 「お風呂ポスター」

 やべぇ、この発想はなかった!これはイイ!

痛いニュース(ノ∀`):“美少女キャラと混浴気分” お風呂に貼れるアニメのポスター発売


 これまで様々な形で「キャラが自分のそばにいる空間」を提案してきたコスパですが、今度は「お風呂」にキャラを持ってきましたか!


 コスパの公式サイトで現在販売されている「お風呂ポスター」のラインナップが確認できます。

 2次元コスパがおくる新提案!! お風呂ポスター新登場!!|美少女キャラクターグッズ販売の二次元コスパ


 今のところラインナップの中ではまだポスターを買うほど好きな作品のものがないのですが、今後続々と同じ形でポスターが作られるそうですので、ちょっと楽しみかもw

 いや、そもそも自分はこんなシロモノ貼れるような暮らしは出来ないのですがね…



●大好きなキャラがそばにいる心地よさ。


 この「お風呂ポスター」と似た趣向のアニメグッズといえば、フィギュアや抱き枕、キャラのぬいぐるみなど。

 それらが提供する価値とは、「キャラがそばにいる空間」だと思います。


 ポスターやフィギュアを部屋に飾って、ふと視線を泳がせたらキャラクターが目に入る感覚。これが二次キャラを愛するオタクにはたまらんのです。

 
 オタクの趣味その人の部屋に表れるのは「自分の部屋という空間」に「自分の世界」を構築するからですし、*1 
 二次キャラ大好きなオタクにとっては、自分の生活空間の中に「好きなキャラがいる」というのはスゲー心地いいのです。*2


 また、「自分の世界」に飾られるこれらのグッズに、そのキャラが登場するマンガやアニメの「物語性」はあまり求められません。
 
 大切なのはキャラの肖像。この一点に集約されます。
 
 これらのグッズは「キャラの世界を示すこと」より、あくまでキャラが「そこにいる」ことが重要なのです。
 もしそれらが「キャラの世界を示し」ても、それでは「自分の世界」と衝突してしまいます。
 
 作品そのものの中で活動する魅力的なキャラクター、そのキャラクターがただ自分のそばにいる。
 それが重要なのです。


●お風呂こそ究極の「自分の空間」!?



 「自分の空間に好きなキャラが存在するのはイイ!」ということを言ってきたのですが、その「自分の空間」とは主に「自分の部屋」の事でした。

 しかし今回のこのポスターは「自分の部屋」と別の、そしてもしかしたら部屋よりも濃密な「自分の空間」の中に、大好きなキャラを置くことを提案しました。


 それが「自宅のお風呂」というワケなのです!(ててん!)



 思えば自宅のお風呂*3って、基本的に一人で入るものですよね。
 (一部のカップルや親子といった例外もありますが、特に「オタク」で捉えるイメージの人にそういう人はほぼいないんじゃないかと。)


 そして自宅の風呂に入れば、お湯につかって身体の緊張はほぐれ、意識はあってもなにかに「意識を向ける」という事をしない、とてもリラックスした状態になります。

 つまりお風呂という空間は、自分に干渉するモノもいない上に意識を向けるものもない、自分の部屋に比べてより濃密な『自分の空間』だと思うのです。


 そんな濃密な自分空間を作る「自宅のお風呂」に、「自分の好きなキャラを置くこと」。

 考えれば考えるほど、これは全く素晴らしい体験になるのではないかと思えてくるのです。



●ポスターはただそこにいる、だからこそお風呂に


 重要なのは、2つ前に書いた「キャラがただ自分の空間にいる感覚」と、先ほどの「濃密な自分の空間であるお風呂」という二つの要素。

 「お風呂ポスター」はこの二つの要素をうまく融合させているシロモノだと思うのです。


 2つ前の最後に書いたように、ポスターに求められるのはキャラの肖像そのもの。
 ただ魅力あるキャラがそこにいて微笑んでいたら良いのです。

 そしてそういったものを眺める時、はたして人は「見るぞ」という意識を向けて見るものでしょうか?


 アニメや映画を見るときはもちろん「見るぞ」という意識を持って、その作品を楽しもうとします。

 しかしポスターの中のキャラはそこにいるだけ。「見るぞ=楽しもう」という強い意識など持たなくても、ただその姿がふと目に入ること、「キャラがそこにいる」と確認することが心地良いのです。


 そしてこの独特の心地よさを良い感じに生み出すのが、お風呂という環境だと思うのです。

 濃密な自分の空間というリラックスできる環境の中で、強く意識せずただそこにいる好きなキャラクターを眺める…
 すなわち細かい思考をせず、全身で、自然に、ただただそのキャラクターの魅力を感じ取る体験。
 
 これって、すごく心地良いことだと思います。



 なんか書いてみるとまたなにやらわかりにくい文章になってしまった…orzブンサイ ガ ホシイヨゥ


 ようは

 「湯船につかってボーッと美少女キャラを眺めるのって、すごく良いモンだろうなぁ!」ってことです。



 最後に一番訴えたいことをひとつ。

 コスパで描かれているポスターの図柄ですが、個人的にはもっと改良の余地があるというか、オイシイ構図がもっと考えられると思いますね!(ムフゥ!)

 とりあえず所望したいのは「一緒にお風呂に入っている感」。これだね。

 
 現行の商品はどれも、キャラの肢体を見せたいためかなるべくキャラクターの全身が描かれるような図柄が多いですし、ポスター自体も自分の湯船よりどうしても上に貼らざるを得ないので、それだとどうしても「入浴中の彼女らを違う世界から眺めている」感覚になってしまうのですよ。


 これでは「そこにいる」=「一緒にお風呂に入っている」感覚から離れてしまいます。

 (現行のラインナップで、この「そこにいる」感が一番出ているのは個人的にリトルバスターズのこのポスターではないかと思います。)


 そこで例えば、両手を握って出す水鉄砲を浴びせようとしている様子とか、タオルに空気を入れて遊んでいる様子とか、恥ずかしがって口を湯船につけてブクブクさせている様子とか、そういうのをバストショットでとらえた絵とか、いいなぁ。

 あくまでも大事なのは「そこにいる」感なわけですよ!


 これからのコスパのラインナップの増加に期待しちゃいます。

*1:もっともこれは、趣味をモットーに生きるオタクがそれに顕著なだけでこれは誰しも共通なのでしょう。

*2:2005年ヴェネツィアビエンナーレの「オタク展示」のひとつに「おたくの個室」が用いられたことも、オタクと自室の深い関係性ゆえと思いますし

*3:公衆浴場以外のプライベートな入浴空間