障害者設定を踏まえて、率直にこの娘がスキ! 「かたわ少女」

 うぉぉー。こういうジャンルでデカい前評判を持った作品がついに来るのかーっ。


 痛いニュース(ノ∀`):ヒロイン全員が障害者の美少女ゲーム『かたわ少女』 公式サイトオープン


 まずタイトルが目に入った瞬間世間一般の全ての人は「!!」とならざるを得ないです。
 少なくとも「差別用語」についてちょっとでも意識を持っている人はそうではないかと。*1

 内容は、心臓疾患の診断を受け障害者学校へ転入することになった主人公、そしてその学園の女性徒とのロマンスとのこと。

(公式サイトは英語なので、詳しい内容やキャラ設定、製作状況・経緯は↓のブログ記事がわかりやすいです。)

dekunology: 海外有志が制作中の同人ギャルゲー『かたわ少女』がすごい


 ↑の記事によると

同人サークル「絶対少女」発行同人誌の中のコンセプトイラスト

ふたばでのブーム

ブームから海外の掲示板にイラストが転載される

それを見た外国人オタクの人によって開発が始まった


 と、これ自体が二次創作という経緯だそうです。


 ちなみにこれがコンセプトイラスト↓


私も以前どこかの二次絵掲示板に貼られていたのを見て「うぉっ!…絵が上手いなぁ、と思ったら…不謹慎というかこんなに上手くこういうのを描ける作者がなんか怖いカンジが…」と、「引き」に入ってそのままウィンドウを閉じた記憶があります。

 それから色々な作品や文章を見た今では、上のように直感的に引いてしまうよりも、その作品についてちょっとでもイロイロと考えたりしてみようという姿勢が出来るようになった次第。*2



 こういったコンセプトのゲームってある意味タブーへの試みなわけですが、自分としてはこういう作品・ギャルゲーもあって然るべきだと思います。
 非常に興味が湧いてしまうし、非常に「面白い」試みですね。


 そもそも色んなメディアを用いて「仮想の人殺し」までエンターテイメントしちゃってるのが今の人間ですし、ましてGTA4なんてのを今日買って来た自分が反対できる道理もありませんしねw

 そういった前提で以下、堅苦しいコトなしの素直で無神経な反応をば。



 元ネタのコンセプトイラストを今見返して…聾唖という設定の「羽加道静音」に萌えた!

 決め手は会話は手話というトコロ。
 

・手話を駆使して自分の意思をちゃんと伝える姿
 →自分を卑下したりニヒリったりせず、人と真摯に接する姿勢・性格が好き。


・手話から想像される感情に富んだ会話
 →手話ってボディランゲージな面も多いと思うのですが、それってヘタな会話なんかよりよっぽど感情がダイレクトに伝わってきて楽しいコミュニケーションが出来るんじゃないか、という事から。
 

・自分が手話を聞く、という事
 →日常は口で会話する自分にとって、手話という異言語での会話は相手の語る内容にキチンと目を向けなければそう成立はしない。だからこそ、自分もちゃんと相手に向き合う良い会話になる。という事から。


 ってカンジですね。

 もしボイス入りの仕様なら、一静音は一切ボイスなし等ではなく、感情が強く入るシーンなどでは手話の際に「…っ!」という風な、息遣いがあって欲しいです。

 「精神的な病などでなくちゃんとした思考が出来るのに、コミュニケーションの齟齬が発生してしまう」というシチュエーションに、自分の「悲哀ロマン」回路がビンビンきちゃいます。

 設定を見る限り心配はないようですが、世間一般に利発的なキャラクターだったら良いなと期待。

*1:「かたわ」に限らずこういった言葉が本質的に「差別的」か否かの議論はよく起こる所ですが、少なくともこれは今の日本の日常で使うことは社会的に好ましくないでしょう。

*2:特にこういうテーマではなおさらですね