ニコニコ動画の「今敏」タグを漁ってみる

 舞台を見て記事を書いた翌日に「やっぱ千年女優のDVD買っとこう!」と決心。
 「自分が初めてアニメで泣いた作品だし!」といった興奮に乗じて、ここは思い切って初回限定版のコレクションBOXをオークションで落札しました。

千年女優 コレクションBOX (初回生産限定版) [DVD]

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 まだ商品は届いてないので、到着してもう一度映画を見直す日が今から楽しみw

 あー、また千代子の「走り」に涙して、千代子の最後の言葉に冷や水浴びせられるとするか。




 で、そんな感じでDVDを落札し終えた後も自分の「千年女優」熱…というよりもむしろ「イマビン」熱が収まらず、ニコニコ動画で「今敏」を思わずタグ検索しちまったわけです。

 タグで動画検索 今敏‐ニコニコ動画(ββ)

 ここで出てきた動画で自分が気になったものを、再生数が高い動画順に並べる作業をば。


 アニメ版「ベルセルク」の劇中歌、平沢進の「BERSERK〜Forces〜」にのせて今敏が演出を担当した、アニメ本編の編集PV。
 「ベルセルク」はアニメもマンガも未見なんですが、この「Forces」という曲だけはネットラジオかなんかで聞いて知っていました。

 圧倒的な存在感を放つ平沢進さんの楽曲と、荒々しくも雄大な「ベルセルク」の映像。
 二つの組み合わせがぶつかりあうように相乗効果を生んで、見ているとなにやら腹の底のアッツイものがグツグツと煮え滾るような感覚を覚えます。

 初めて見た人も、サビの「Hai Yai Forces」の繰り返しを聞いているうちにいつの間にか
 
「はぁぁいぃぃやぁいふぉおおおおおせえす!」

 とコメントしていること間違いナシ。
 

 今監督の劇場アニメ「パプリカ」のプロローグからOPまで。
 
 冒頭のサーカスから始まるケバケバしい暖色系のビジュアルに視線が画面に釘付けになり、その後の全く先も意図も読めない不可思議で不条理な映像世界の連続。

 そして主題歌とともにそれまで暖色系だったビジュアルが一転して真夜中の都市が放つ寒色系に切り替わり、暖色から来るアッパーな感覚がクールダウン。
 それまでの「ハラハラドキドキの不思議映像体験」で本作の映像表現の楽しさに慣れた私達に、今度は「クールで遊び心に溢れた不思議映像体験」を提供してくれます。

 こんな映像を見せられて、続きを見たくならない人なんてまずいないでしょうね。


 こちらはMADで、同じく今監督の劇場アニメパーフェクトブルーあかほりさとる原作のアニメVS騎士ラムネ&40炎」のOP「未来系アイドル」を組み合わせたもの。

 全体を通してアイドル達の動きと曲が絶妙にシンクロしててすごく良いMADなんですが、冒頭のストーカーの「きら〜ん☆」から始まる効果音の、ウマすぎてアレすぎる使い方も魅力の逸品。
 原作を見た時には戦慄したグロテスクなシーンも、このせいで逆に笑いが出てきてますw



 アニメファン全体に対する今敏という名の知名度もあるのでしょうが、動画自体少ないしほとんど本編のPVなどが占めてるんですよね〜。

 「妄想代理人」とかで検索すれば(ニコマスファンでは)有名なMAD「偶像代理人」などがあるんですが、今敏のタグが入っていないのがちと残念。


 といってもそもそも今監督の活躍するメディアはほとんど劇場アニメで、また他のアニメより登場キャラがどの作品も「物語を構成するためのキャラクター」として完結するので、MADのような形でいじりにくいのもあるのでしょうね。