コミックLO3月号の感想


 ではあらためて各作品の感想をば。

 とりあえず、気になった作家さんの作品を掲載順でピックアップしていこうと思います。


 嶺本八美先生 (あゆの友釣り0)

 「妹をイジめる生意気な女児2人をシメてやるッ!」と言いつつその妹にもつらく当たるような鬼畜兄のお話。

 拘束された二人のスカートをカッターでめくる冒頭が本編の所業を匂わせてなんとも期待させます。
 
 イジめっ子設定から来るこの二人のファッションがいかにもイマドキな感じで、ぱんつも安易な白パンでないトコロが、細かいツボを突いてグーですな!髪型や顔もキレイに整えらてる。
 対するイジめられている妹は、性格も控えめでファッションにも無頓着な自然な少女という感じで、髪型や顔もオーソドックスな感じです。

 「おしおき」モノは上下関係を逆転させて人一倍高い自尊心を崩す快感がキモ。
 お仕置きされる側は徹底的に「イマドキのイジめっ子少女」を追及し、それまでイジめられていた控えめな妹との対比が、それを更に際立てます。
 うーんうめぇなぁ。

 イジメっ子の特段生意気な方が「はえかけ」である展開も妙にリアルな感じイイですね。



 ・MOLOKONOMI先生 (オシオキなの)

 MOLOKONOMI先生は前回から掲載の新人さんで、前回では体育倉庫ネタの「二人だけの密室感」を素晴らしいネチっこさとともに描き出してくれました。

 今回は「おしおき」モノなんですが、上の嶺本先生とは逆にギャグ・ツッコミありでライトな感じ。
 前回に少し感じた絵柄の独特さが、今回はそれぞれのキャラと破天荒な世界観とが合わさって際立っています。

 うまく例えられないんですが、オタク受けとは違う、むしろ少し前の小中学生のマンガ誌にありそうな「乙女ちっく」な絵柄に似てるかも?
 そんな少女マンガの乙女ちっくを感じさせる女の子と、徹底的に容姿も性格もキモオタとの絡みが、いい具合のギャップを生んでエロいです。

 それにしてもチョコチョコ入れてくるシュールギャグがなんか面白い。



 ・裏次郎先生 (エコちゃんは変な子)
 久々に登場の裏次郎先生*1が放ったら面白くて温かい作品。

 オウム返し遊びにハマってるヘンな女の子が、親戚の青年にいつものように預けられるお話。

 青年が女の子のオウム返しを利用していたずらを仕掛けていくうち、青年が女の子への愛情に気付いてアツくてラブい言葉をぶつけまくり、それに精一杯女の子は応える展開…
 裏次郎先生といえば熱くて甘いラブラブエッチ。
 このクオリティがお休みの間に衰えるどころか確実に上がっていましたぜ…!

 それに裏次郎先生の身体への描き込みの量と的確な描写が映し出す、ガッシリとした青年の「男の身体」と、贅肉も少なく乱暴にすると折れてしまいそうなほっそりとした女の子の身体とのギャップ。
 これが、ロリ心と年齢差のあるラブラブの切なさを煽り立てて萌え&燃えますね!

 最後のコマの「えーっ?」に、ヘンな遊びに付き合わされるけど一緒に遊べるし…とか、青年の色んな感情がなんとなく伝わってきて、すごい。



 ・大味允先生 (ペニフリ)

 小学校の先生達だけが知る「性欲処理係」に、何も知らない新しい引継ぎの女の子が身を持って係の仕事を教えられるお話。

 なにより個人的にはこのシチュエーションがもう最高でした!
 「小学校のトイレ」というありきたりで常識的な場所で、「女子小学生による性欲処理係」なんてイカレたシステムが存在しているし、引継ぎの前の係の上級生は、慣れた手つきで可愛く先生達の性欲を処理している。

 目まいのしそうな狂った設定。
 でもこんな都合の良過ぎるありえない世界に入り込んで、「快楽」をむさぼるのです。



 ・千樹りおん先生 (放尿少女ジュン)

 荒木飛呂彦先生の「魔少年ビーティ」まんまwなタイトルとイントロダクションから始まり、放尿姿を同級生に盗撮されてユスられるハメになったメガネっ子と、このピンチを驚きの必殺技で解決する謎の少女のお話。

 本番シーンはなく、ほぼ全ページにわたってメガネっ子が恥ずかしい「おしっこ」シチュを強要されます。
 エロス的にはおしっこのみなので弱いですが、本番シーンが基本のエロマンガ誌の中でこういった「恥じる少女を楽しむ」作品もまた実に趣き深いものです。

 しかし「鼻から牛乳」どころか「鼻から放尿」とは驚いたぜ…



 うさくん先生 (マコちゃん絵日記)
 うさくんファンな私の月イチの楽しみ、うさくん先生の「マコちゃん絵日記」です。

 キラキラ背景ヘアバンド!これは欲しいw
 でもだからって時給5円でも仕方なくお父さんのお手伝いするマコちゃんが不憫だ…。
 ってか50円でも30円でも安すぎるよ!

 あと付録を作ってみたらテープだらけのボロボロになっちゃうの、あったあった…!
 セロハンテープの汎用性が高すぎて、逆に頼りすぎてベタベタになっちゃうんだよなぁ。

 ところで、342ページの2コマのマコちゃんがメチャ可愛かったです。
 ギャグがベースだから、マコちゃんが特別可愛いい感じの顔になる機会って少ないのよねー。
 でもやっぱり、うさくん先生の描く女の子は可愛いくて丸いな。


 今号は前号と引き続いて「尿」関係が多かった気がしますが、やはり冬で誰しもトイレが近くなる季節だからでしょうかw

 ま、野外放尿シチュにおける「立ち上る湯気」と「出した後の寒さにブルルッとふるえる少女」のダブルコンボは冬でこそ描けますから、それもあるんでしょうな!

 でも夏のプールや海で(ry

*1:なんでも数ヶ月の山ごもり修行をしてたそうでw