「意思を持った建物」に感じるロマン(そらかけ)
「宇宙をかける少女」が面白くて毎週楽しみに見ています。
やっぱりイモちゃんかわいいなぁ。良く出てくるライダールックには萌え萌えです。
てかその前の話の、学生運動ルックには大爆笑しましたw
ヘルメットにゲバ棒なんて、イモちゃんのレトロ文化*1知識はすごいなぁ。
そしてレオパルドが面白い…というか「レオパルドという存在」自体が面白すぎます。
「そらかけ」ははじめ登場するロボットがどういうアクションをするか気になっていたんですが、レオパルドの「コロニーが意思を持っている」という設定を聞き、そして本編で謎が深まっていくのを見ていてると、はやくレオパルドの正体や秋葉が選ばれた理由とかを知りたくなってきますね〜
それに加えてレオパルドには「謎に包まれた存在」にありがちな神格的な雰囲気は一切ナシ。
むしろメカの癖に人間臭さが漂いまくっているという…そういうトコロもまた珍しいですねw
●我々を導く意思を持つモノ
レオパルドについていろいろ考えているときにふと思ったんですが…
レオパルドのように「意思を持った建造物(キャラ)」って他にどんなのがあるだろう?
勇者シリーズやトランスフォーマーなど「意思を持ったロボ」は数多くいますが、居住空間を備えてなおかつ意思を持っている建造物ってあまりないと思うんですがはたして…
・まず思い当たったのが「ブランパワード」のオルファン。
(画像検索しても適当なものがなかったのでスパロボニルファのを使用w)
作中に登場するブレンパワードやグランチャーを生み出したりするところや、リクレイマーを住まわせていること、中央部分に巨大な女性像のようなものがあるところが、非常に生物的・母性的な特徴を持っている巨大遺跡。*2
言葉を発したりはしませんが、ヒロイン・比瑪の呼びかけに少女の姿のイメージを送って応えたのも印象的です。
新しい世界を求めて住み着いたリクレイマー達の思想や、オルファンの危険性を危惧する地球人達の大騒ぎをヨソに、オルファン自身はあくまで成り行きから地球に落下し落ち着いてしまったというのが無邪気というか…w
そう考えるとレオパルドの「人間臭さ」とはまた違う、「生き物」っぽさみたいなのがオルファンにはありますね。
別に「人類への警告のため〜」とか「異文明の存在を伝えるため〜」といった大義名分を持っているわけでなく偶然に人類のいるこの星を訪れてしまった。
そういう重苦しくない前提だからこそ「ブレンパワード」には独特の温もりが感じられるのかも知れません。
例えるなら「E.T.」がそれに近いような気がします。
・あと、少し違うかも知れませんが「伝説巨神イデオン」のソロシップもこの一種じゃないかと。
ソロシップだけでなくイデオンにも宿っている「イデの意思」。
これが地球人とバッフクランの対立に関わりあって最後にはエラいことになるわけですが…
単体ではかなわない地球人側にイデオンだけでなくソロシップという居住空間まで用意して戦場へ向かわせる…というのがなんとも作為的っていうんでしょうかw 第六文明人はうまいことやるもんですな。
無論そういったイデの手助けがなければ地球人はバッフクランにやられていたワケですが、そもそもの両者のすれ違いすらイデの意思じゃねーの!?って思い始めると(以下無限ループっぽい
・最後に、書いている途中で思い出しましたが「戦国魔神ゴーショーグン」のグッドサンダーもそんな感じでしょうか。
これも正確には「ビムラー」という、意思を持ったエネルギー体によって動き主人公たちを導いていきます。
ビムラーの能力からグッドサンダーはワープが可能なところも、「目的の知れぬ戦艦の意思に振り回される主人公達」をより強調させていて面白いです。
●「乗り込む」ことは「導かれる」こと?
こうしてみると建造物とか居住物、ってより宇宙船や戦艦だけになってしまいましたw
とはいえ居住スペースがどちらもあるってのには代わりなく、邂逅した人間をそこへ乗せて自らの目的*3のために彼らを導いていく、という構図になっています。
異文明人たちの考える我々の預かり知らぬ目的のために意思を持つ建物に、全くその文明も目的も知らない我々が乗り込む。そして乗り込んだ者たちを護りながらその目的のために進んでいく…
この展開によって、異文明の兵器やロボットを発見したりするよりも、より色濃く「異文明との邂逅」と「それに導かれる(振り回される)自分達」という物語を描き出せるのでしょう。
レオパルドもまたなんらかの目的をもって秋葉の時代に出現し、秋葉たちを導いていますが果たしてどうなるのかこれからも楽しみです。
うーん、それにしても他にそういうメカや建造物ってなかったかなぁ…
そうだ!ゲッターエンペ…っていやあれは違うか。