ボーメ・フィギュア展とか4コマ漫画歴史展とか火の鳥とか in 京都国際マンガミュージアム(2)

 
 ってわけで、前回の記事(リンクる)で書いていなかった展示についてをば。
 
 ボーメ・フィギュア展と同時に、もうひとつ面白い企画展示がありました。
 日本を中心にした、四コマ漫画の歴史についての展示です。

「四コマ漫画の歴史 〜北斎から『萌え』まで〜」展 | 京都国際マンガミュージアム
 
 まず何より「北斎から『萌え』まで〜」って副題がイイ感じじゃないですか!
 二つのギャップもそうなんですけど、同時に、4コマ漫画の歴史の長さとか、現代の萌えというものも描いている汎用性の高さが、一発で伝わってきますねw
 
 そして本題。
 
 副題の通り、会場には江戸時代の4つの絵から成る漫画から、最近の萌え4コマ作品で象徴的な「らきすた」まで、いくつかに別れた時代の区分された著名な4コマ作品が解説とともに展示されています。
 
 区分された時代の代表作とされる作品は、いずれも実際に紙面として登場した現物が数篇展示されていたり、単行本が置いてあったりしていました。 
 教科書に載っている歴史資料のような風合いを感じる作品だったり、当時の世相がうかがえる古新聞とともに展示されている戦前・戦後の古〜い新聞4コマだったり…
 それらの、しかも現物を見れたことで、日本における漫画表現の歴史の長さを自分の目で目の当たりすることが出来た気分です。
 
 代表的な4コマ作品が印刷された大きめのパネルの、4コマ目だけが厚紙で隠されていて、自分でその厚紙をめくってオチを確認できる仕掛けの展示もあったり…
 あと、展示されている著名作品からマイナー誌に連載されていたような作品まで、多くの4コマ漫画の単行本が読める読書コーナーも設置されていました…時間があればもっといろいろ読みたかったなぁ。
 
 この展示はマンガ研究家の清水勲氏の著書をもとに企画されたそうで、会場にも参考図書として読めるよう設置されていました。
 

四コマ漫画―北斎から「萌え」まで (岩波新書)

四コマ漫画―北斎から「萌え」まで (岩波新書)

 
 これを機に、この本もじっくり読んでみたいな〜と思います。
 
 

 
 最後にもうひとつ、マンガミュージアムでの大きな目玉があります!
 これは「展示」というのとは少し違うんですが…
 

 
 なんと、ミュージアムの天井付近に巨大な、手塚治虫火の鳥」のオブジェががが!
 ニュースによると翼幅が11メートルもあるそうで、橋状の渡り廊下から間近にその雄姿を眺めることが出来ました。
 (上の画像も、これをケータイで撮ったものです)
 
 なんでも仏像彫刻の技術を使って作られた彫刻像ということで、作中に登場する火の鳥の超然とした存在を模するにふさわしい本格的なものですね。
 
 ミュージアムの外からも火の鳥が見えるということで、帰り際にでも撮って帰ろうと思ったんですが、自分の貧弱なケータイカメラでは夜での遠景ではまったく役立たず…orz
 目で見て確かにキレイだったので残念。
 今度行くときは、間近で夕方にライトアップされた火の鳥も観て見ようと思います。
 
 
 とにかく、そんな感じでこれからもマンガミュージアムでは色々な展示が企画されそうで、これからもちゃんとチェックしていきたいと思いますね〜。
 
 (近々に「サンデー・マガジン展」なんかもやるみたい…これも気になるわ〜)