ゲームにおける「ラクガキキャラ」が持つ"なんでもあり"な魅力
この前本屋に寄ったとき「アルカディア」を立ち読みして、たまたま「アルカナハート3」の記事を見てました。
「アルカナハート」は1作目を知ったときに
「くおぉぉぉ!『このは』の体操服と鎖帷子の組み合わせ…たまらんんんっ!」
と思いつつ何度かやってみたんですが、次第に
「ちょっち自分には、このスピード感が合わんなー」
と思っちゃって、やってなかったんです。
そんな感じでアルカディアの記事も
「おぉー3も出るのか、やっぱ人気あるなぁ」
くらいに読んでたんですが…
『むじゃきならくがきプリンセス えこ』…?
こ、このキャラっていわゆる…「ラクガキキャラ」ッ!?
ぷちこが嫁の一人だったりする自分なのでロリキャラってだけでとりあえず目が行くわけですが、
それ以上に、この娘の戦闘方法が『ラクガキを操る』っていう点に激しく引き寄せられます!
この娘が操るラクガキの、ウゴウゴした単純な白線、シンプルな目・口・耳、それに腹部のハナマルひまわり!
まさに俺が大好きなラクガキキャラそのものじゃマイカ!
とにかく、何を隠そう私は「ゲーム(特に格闘系)における『闘うラクガキ』キャラクター」が大好きなのですよ!
●「モンファー」にあらわれたシュールなレアモンスター、ラクガキ。
初めて私がいわゆる「ラクガキキャラ」という存在を発見して、魅せられたゲームがコレ。
PSソフトの初代「モンスターファーム」です。
「モンファー」の大きな魅力は、リアル志向に3Dモデリングされた多様な種類のモンスターたち。
そしてこの作品でもっとも好きなモンスターが「ラクガキ」です。
この「ラクガキ」というモンスターはもともと、同テクモで発売されたアーケードゲーム*1をモチーフにしているそうで、いわばゲストモンスターみたいなもの。
(これが出展作品の「がんばれギンくん」、90年代前半くらいのセンスがぷんぷんですねw)
なにが好きかって、単純な線がリアルな3D世界を闊歩する郡を抜くシュールな姿に惹かれたのだと思います。
初代「モンファー」はシリーズの中でもひときわ3Dモデリングや背景が地味めの色調に統一されています。
加えてモンスターにも、モノリスやガリやゲルといった無機質だったり暗い色調だったりするモンスターもいたりで、どこかモノトーンで荒涼とした雰囲気が漂う世界観のように思えます。
そんな世界観にあって突然わいて出てきた、単純なラクガキで表されたモンスター「ラクガキ」。
その姿と背景とのミスマッチだけでも強烈なのに、さらに動きやしぐさ、使う技たるや、全てがシュール極まりないワケです。
まさに意味や道理もなく「なんでもあり」でノーテンキなキャラ性が、「モンファー」の世界観にいるギャップにメロメロですw
この元ネタゲーム「がんばれギンくん」こそまさしくですが、この「なんでもあり」のシュールな楽しさは、キャラクターが「ラクガキ」という形になっているからこそ表せたのでしょう。
●ラクガキ同士が戦うイマジネーション格ゲー「らくがきっず」
モンファーのラクガキ以外に自分が魅せられた「ラクガキキャラが戦うゲーム」がもうひとつ。
それはニンテンドウ64ソフトで発売された、コナミの「らくがきっず」という格闘ゲーム。
システム的には従来の格ゲーと同じく同ライン上に並んで、必殺技コマンドを入力し合って闘うもの。
しかしアーケード展開などなく家庭用のみ、しかもハードはニンテンドー64(!)と、なんとも異色な格ゲー。
特に「64のコントローラーで格ゲー」ってところは、今にしたらかなり無理がある気がしますね〜
とはいえ、このままマイナーにしておくにはあまりにもったいなすぎるゲームだと思うのですよ!
それはやっぱり「ラクガキキャラが戦う」こと。
ラクガキ同士が戦うことで生まれる、このイマジネーションあふれる楽しいゲーム画面ったら!
そもそもこの「らくがきっず」のストーリーは、
『街に住む子供たちが偶然手に入れた魔法のクレヨンで、描いたラクガキたちが動き出した!』
というもの。
デザインや色合いも明るいアメリカンキッズな原色カラフル加減で、とってもポップ&キュート。
そしてラクガキキャラクターたちが思い思いに繰り出す、奇想天外な技も面白いものばかり。
アニメーションパターンも豊富で、間違いなく「ラクガキが生きているように動いている」光景がゲーム上で描かれているのです。
奇想天外な動きや技を繰り出すキャラの格ゲーと言えば「ヴァンパイア」シリーズがあると思うんですが、ちょうどあの感覚を「キッズ」的に落とし込んだのが「らくがきっず」だと言えると思います。
子供の無限大なイマジネーションの世界を「格ゲー」という形で表現している…そんな「らくがきっず」も、私の『ラクガキキャラ好き』をより強くした「ラクガキキャラ・ゲーム」なのです。
●ラクガキという「イマジネーションでなんにでもなれる」魅力的なキャラ性
ここまで何度か例えたように、ラクガキキャラクターというのは「単純な線ゆえにどんな動き、どんな行動、どんな変化を起こしてもだいたい許される」ことが、共通の魅力だと思います。
それは創作マンガやアニメーション、ディズニー作品といった本来のアニメーションやマンガが持っている「絵を描く」=「なんでも表現できる」というものに通じるのではないでしょうか。
あらゆる制限を取っ払って、自分のなりたいどんな姿にもなれる。
そんなラクガキキャラクターは私の「キャラジャンル」嗜好のなかでもかなり魅力的にトコロに位置するワケです。
…というわけで、「アルカナハート3」のえこから端を発して「モンファー」のラクガキや「らくがきっず」など、自分のラクガキキャラクター遍歴を語ってみました。
ほかに何か「ラクガキが動く楽しいゲーム」ってあったかなぁ。
(「ラクガキ王国」がひとつ思い浮かびましたが、あれは自分で描いた元の形から多種多様に形が変化したりしないので、違うかなー)
なにはともあれ、久々にみかけた「ラクガキキャラ」えこ。
この娘が出る「アルカナハート3」、一度やってみようかなと思います〜。
*1:「がんばれギンくん」