あさりよしとお先生のブラックな幻の作品「ラジヲマン」

 図書館から借りて読み終えた「まんがサイエンス」二冊を昨日返却して、今度は4・5巻を借りてきましたー。

まんがサイエンス (5) (ノーラコミックスDELUXE)

まんがサイエンス (5) (ノーラコミックスDELUXE)

 5巻の表紙がまたヨロシイですなぁ、鎖骨から胸周りのゆるやかなラインとかたまら… 
 …む、無論!人体の造形美と秘められた神秘性をわかりやすくデフォルメしているとかそういう意味ですよええ。


 ってそれはそれでおいといて。

 「るくるく」に「まんがサイエンス」と自分の中でプチあさり先生ブームなんですが、ニコニコで「あさりよしとお」でタグ検索してみるとこんな恐ろしい動画シリーズがうpされていましたw

 原子力を崇拝する科学者が、事件が起こると原子力の超人ラジヲマンに変身して悪と戦うあさり先生のドタバタギャグ漫画なんですが…

 主人公の頭髪は放射能汚染で抜け落ちたとしか思えないわ、原子力技術を盗みにきた北や東欧の某国スパイと対峙するわ、助手のヒーローネームが「リトル・ボーイ」だわ…
 原子力放射能核兵器に対する世界情勢・原子力発電所事情などをネタにしたブラックユーモアがこれでもか!と詰め込まれていますw
 
 化学がからっきしダメな自分でも、そっち方面に詳しい人が補足的なコメントをしてくれているので大丈夫。
 安心して(?)ラジヲマンのトンデモない悪行(横線)善行を理解でき、「うぎゃあああ!ww」と叫ぶことが出来ますw
 こういった面も皆で見る事が出来るニコニコならではの便利なところですね。

 ちなみにこの話を含めた全六話+番外編二話が同じうp主からあげられています。
 どの回もあさり先生のブラックなギャグ・シラケ・ツッコミのテンポが最高なので全て必見ですよ!w



 しかし…このマシンガン並みのドス黒ネタのオンパレードは凄まじい。
 ここまで的確・大量なネタを仕込めるのは、膨大な科学の見聞を持っているあさりよしとお先生だからこそでしょうね。
 
 うp主のコメやウィキの記事によると「グリフォン」という小説雑誌で掲載された一連のシリーズだったそうですが*1、あまりにブラックすぎるからか単行本化は成されていないらしいです。

 「復刊ドットコム」でも多くの単行本化希望が集まり、実際にサイト側が動いたところ

残念ながら復刊できません。出版社さんも復刊に前向きでしたが、著者のご意向で「残念」とさせていただきました。わたくしどもの力及ばず、まことに申し訳ございませんでした。

 という結果に終わったようです。
 「出版社さんも復刊に前向きでしたが…」というところに、あさり先生の強い意思が見えてきますね…。


 原子力ネタといえば「ウルトラセブン」の第12話が過剰な報道から封印されたことが思い出されます。
 こちらはブラックな意図もなければストーリーに直接関わる設定でなくても登場した星人の造形からバッシングを受ける事になりました。

 核兵器に関する被害者団体・原子力発電所関係団体・おまけにスパイを登場させた某国からももしかしたら…?なんて想像も出来ますし、これはある意味仕方のないことなのかも。

 それでもこういった幻の作品をニコニコで知ることが出来るのは非常にありがたいですし、ギャグを通してあさり先生が示す原子力という科学技術への一つの警鐘とも言えるでしょう。
 とくに最新話で、珍しくマジメにラジヲマン原子力発電の作業の危険性を説く『ラジヲマン、おまえが言うな!w』なシーンと、それに対するコメントを見てみるとそれを強く感じますね。


 余談ですが、動画の中でデータイーストのゲーム「チェルノブ」のBGMを流すうp主のセンスが素晴らしすぎますw

 こっちはチェルノブイリ発電所ソ連関係のネタを使ってしまってバッシングを受けた作品ですから、まさに「ラジヲマン」の作風にぴったりw

 ラジヲマンもチェルノブと同様放射能を浴びた超人だったとしたら、やっぱり後ろは振り向けない体質なんだろうか…

*1:最新の読み切りは「COMICリュウ